耳の臨界期までにやること

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人間は生まれてから幼い時期までは様々な音を聞き取る能力がありますが、成長するにつれて普段聞いていない音は徐々に認識しなくなり、耳の臨界期を過ぎるとやがて聞き取ることができなくなります。

※臨界期の年齢には個人差がありますが、およそ9歳前後、小学3年生までとされています。

この臨界期を過ぎてから英語学習を始めると、日本語の音としてしか聞き取れないためにカタカナ英語になってしまうことが多くなります。LとRの区別がつかないのはその典型です。

英語に限らず外国語を修得するには、こどもの場合、最低でも1,000時間のインプット(その言語を聞くこと)が必要とされます。
1,000時間とは、どれくらいなのでしょうか。

例えば、親の海外赴任に帯同してこどもが海外に渡ると、約半年のサイレントピリオド(言葉を発するための準備期間)のあと、一気に発話するようになるといわれています。このサイレントピリオドの期間が、約1,000時間です。その言語を理解しようがしまいが、とにかく聞き続けることによって、耳ができてくるのです。

日本で生活する中でお子さまが英語を習得するためには、早い時期(できるだけ臨界期を過ぎるまでに)から、1,000時間分英語を聞いた時間を蓄積する必要があります。

英語学習をまだ始めていないお子さまには、まずは音楽と同じような感覚で、流しておく・耳に入れるだけでも良いので、今日からでも家庭内で日常的に英語の音に触れる機会を作ってあげていただきたいと思います。

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